おはようございます。
今日のお話は「神経損傷」
すごい大けがのように聞こえますが、
実はとてもよく起こっています。
その一例についてお話していきます。
足の神経である総腓骨神経は
浅腓骨神経と深腓骨神経、
そして反回関節神経の3本に分岐します。
反回関節神経は分岐後、膝の前にいきます。
深腓骨神経は下降して足の甲へいくのですが、
この深腓骨神経は下伸筋支帯というバンドの下を通ります。
この部での絞扼がまれにみられ、
これは「前足根管症候群」と言われており、
親指と示趾の間に疼痛やしびれが生じます。
その多くは靴による圧迫と言われていますが、
他にも同部に圧迫や機械的刺激が
加わるような原因で発生する可能性はあります。
ここからが本題。
今度は浅腓骨神経についてです。
浅腓骨神経は下腿の下の方で
内側足背皮神経と中間足背皮神経に分かれます。
ここで覚えていただきたいのが、
中間足背皮神経の存在です。
この神経はくるぶしの前を通って4,5趾へと至ります。
その走行上、実は足関節捻挫時に
この神経も影響を受ける可能性があるということです。
足関節捻挫で好発するのは
ATFL(前距腓靭帯)損傷ですが、
その近くをこの神経が通っているわけです。
ということは、捻挫の時にATFLだけでなく、
この神経にも同じようなストレスが
かかっているということが容易に想像できます。
このような患者さんに割とよく遭遇します。
捻挫の治療をちゃんと受けたのに、
靭帯の痛みではなく、
足を内に返すとピンッと突っ張ったような痛みが走るとか、
このようなときは、中間足背皮神経の損傷の可能性もあるので、
いつでも気軽にご相談くださいね。
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今回はここまで。
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